オプション
アプリケーションオプション
Options.App構造体には、アプリケーションの構成設定が含まれています。 これをwails.Run()メソッドに渡してください:
import (
    "github.com/wailsapp/wails/v2/pkg/options"
    "github.com/wailsapp/wails/v2/pkg/options/assetserver"
    "github.com/wailsapp/wails/v2/pkg/options/linux"
    "github.com/wailsapp/wails/v2/pkg/options/mac"
    "github.com/wailsapp/wails/v2/pkg/options/windows"
)
func main() {
    err := wails.Run(&options.App{
        Title:              "Menus Demo",
        Width:              800,
        Height:             600,
        DisableResize:      false,
        Fullscreen:         false,
        WindowStartState:   options.Maximised,
        Frameless:          true,
        MinWidth:           400,
        MinHeight:          400,
        MaxWidth:           1280,
        MaxHeight:          1024,
        StartHidden:        false,
        HideWindowOnClose:  false,
        BackgroundColour:   &options.RGBA{R: 0, G: 0, B: 0, A: 255},
        AlwaysOnTop:        false,
        AssetServer: &assetserver.Options{
            Assets:     assets,
            Handler:    assetsHandler,
            Middleware: assetsMidldeware,
        },
        Menu:               app.applicationMenu(),
        Logger:             nil,
        LogLevel:           logger.DEBUG,
        LogLevelProduction: logger.ERROR,
        OnStartup:          app.startup,
        OnDomReady:         app.domready,
        OnShutdown:         app.shutdown,
        OnBeforeClose:      app.beforeClose,
        CSSDragProperty:   "--wails-draggable",
        CSSDragValue:      "drag",
        ZoomFactor:           1.0,
        IsZoomControlEnabled: false,
        Bind: []interface{}{
            app,
        },
        Windows: &windows.Options{
            WebviewIsTransparent:              false,
            WindowIsTranslucent:               false,
            BackdropType:                      windows.Mica,
            DisableWindowIcon:                 false,
            DisableFramelessWindowDecorations: false,
            WebviewUserDataPath:               "",
            WebviewBrowserPath:                "",
            Theme:                             windows.SystemDefault,
            CustomTheme: &windows.ThemeSettings{
                DarkModeTitleBar:   windows.RGB(20, 20, 20),
                DarkModeTitleText:  windows.RGB(200, 200, 200),
                DarkModeBorder:     windows.RGB(20, 0, 20),
                LightModeTitleBar:  windows.RGB(200, 200, 200),
                LightModeTitleText: windows.RGB(20, 20, 20),
                LightModeBorder:    windows.RGB(200, 200, 200),
            },
            // ユーザへのメッセージをカスタマイズします
            Messages *windows.Messages
            // OnSuspendはWindowsが省電力モードに移行した場合に呼び出されます
            OnSuspend func()
            // OnResumeはWindowsが省電力モードから復帰した場合に呼び出されます
            OnResume func()
        },
        Mac: &mac.Options{
            TitleBar: &mac.TitleBar{
                TitlebarAppearsTransparent: true,
                HideTitle:                  false,
                HideTitleBar:               false,
                FullSizeContent:            false,
                UseToolbar:                 false,
                HideToolbarSeparator:       true,
            },
            Appearance:           mac.NSAppearanceNameDarkAqua,
            WebviewIsTransparent: true,
            WindowIsTranslucent:  false,
            About: &mac.AboutInfo{
                Title:   "My Application",
                Message: "© 2021 Me",
                Icon:    icon,
            },
        },
        Linux: &linux.Options{
            Icon: icon,
            WindowIsTranslucent: false,
        },
        Debug: options.Debug{
            OpenInspectorOnStartup: false,
        },
    })
    if err != nil {
        log.Fatal(err)
    }
}
Title
ウィンドウのタイトルバーに表示されるテキストです。
名前: Title
 データ型: string
Width
ウィンドウの初期幅です。
名前: Width
 データ型: int
 デフォルト値: 1024
Height
ウィンドウの初期の高さです。
名前: Height
 データ型: int
 デフォルト値: 768
DisableResize
デフォルトでは、メインウィンドウのサイズは自在に変更することができます。 この設定をtrueにすると、サイズが固定されます。
名前: DisableResize
 データ型: bool
Fullscreen
非推奨: 代わりにWindowStartStateを使用してください。
WindowStartState
起動時にウィンドウをどのように表示させるかを定義します。
| 値 | Win | Mac | Lin | 
|---|---|---|---|
| Fullscreen | ✅ | ✅ | ✅ | 
| Maximised | ✅ | ✅ | ✅ | 
| Minimised | ✅ | ❌ | ✅ | 
名前: WindowStartState
 データ型: options.WindowStartState
Frameless
この設定をtrueにすると、ウィンドウに境界線やタイトルバーが表示されなくなります。 詳しくはフレームレスウィンドウをご覧ください。
名前: Frameless
 データ型: bool
MinWidth
ウィンドウの最小幅を設定します。 Widthの値がこの値より小さい場合、ウィンドウ幅はデフォルトでMinWidthの値となります。
名前: MinWidth
 データ型: int
MinHeight
ウィンドウの最小の高さを設定します。 Heightの値がこの値より小さい場合、ウィンドウの高さはデフォルトでMinHeightの値となります。
名前: MinHeight
 データ型: int
MaxWidth
ウィンドウの最大幅を設定します。 Widthの値がこの値より大きい場合、ウィンドウ幅はデフォルトでMaxWidthの値となります。
名前: MaxWidth
 データ型: int
MaxHeight
ウィンドウの最大の高さを設定します。 Heightの値がこの値より大きい場合、ウィンドウの高さはデフォルトでMaxHeightの値となります。
名前: MaxHeight
 データ型: int
StartHidden
trueに設定すると、アプリケーションはWindowShowが呼び出されるまで非表示となります。
名前: StartHidden
 データ型: bool
HideWindowOnClose
デフォルトでは、ウィンドウを閉じるとアプリケーションが終了します。 この設定をtrueにすると、ウィンドウを閉じる操作をした際に、
ウィンドウが非表示の状態になります。
名前: HideWindowOnClose
 データ型: bool
BackgroundColour
ウィンドウのデフォルトの背景色です。 例: options.NewRGBA(255,0,0,128) - 50%透過された赤色
名前: BackgroundColour
 データ型: *options.RGBA
 デフォルト値: white
AlwaysOnTop
ウィンドウへのフォーカスが無くなっても、他ウィンドウより手前側にウィンドウを表示させるかを設定します。
名前: AlwaysOnTop
 データ型: bool
Assets
非推奨: 代わりにAssetServerの固有オプションであるAssetsオプションを使用してください。
AssetsHandler
非推奨: 代わりにAssetServerの固有オプションであるAssetsHandlerオプションを使用してください。
AssetServer
AssetServerの固有オプションを定義します。 静的なアセットでAssetServerをカスタマイズしたり、http.Handlerで動的なアセットを提供したり、assetserver.Middlewareでリクエストチェーンにフックしたりすることができます。
現在のところ、http.Requestのすべての機能がサポートされているわけではありません。次の機能マトリクスを確認してください:
| 機能 | Win | Mac | Lin | 
|---|---|---|---|
| GET | ✅ | ✅ | ✅ | 
| POST | ✅ | ✅ | ✅ 1 | 
| PUT | ✅ | ✅ | ✅ 1 | 
| PATCH | ✅ | ✅ | ✅ 1 | 
| DELETE | ✅ | ✅ | ✅ 1 | 
| Request Headers | ✅ | ✅ | ✅ 1 | 
| Request Body | ✅ | ✅ | ❌ | 
| Request Body Streaming | ❌ | ❌ | ❌ | 
| Response StatusCodes | ✅ | ✅ | ✅ 1 | 
| Response Headers | ✅ | ✅ | ✅ 1 | 
| Response Body | ✅ | ✅ | ✅ | 
| Response Body Streaming | ❌ | ❌ | ✅ | 
| WebSockets | ❌ | ❌ | ❌ | 
| HTTP Redirects 30x | ✅ | ❌ | ❌ | 
名前: AssetServer
 データ型: *assetserver.Options
Assets
アプリケーションのフロントエンドで使用される静的アセットです。
GETリクエストが要求された場合、まず初めに、このfs.FSからのアセット提供を試みます。 fs.FSから、当該ファイルが存在しない旨のos.ErrNotExistエラーが返された場合、このリクエストはHandlerへフォールバックされ、ハンドラ側でGETリクエストへの応答を試みます。
nilがセットされている場合、GETリクエストに常にHandlerへ転送されます。
名前: Assets
 データ型: fs.FS
Handler
アセットハンドラは、アセットが見つからなかった場合のフォールバック処理を担う、ジェネリックなhttp.Handlerです。
Assets内でos.ErrNotExistエラーが発生したことにより、アセットを提供できないと判断されたすべてのGETリクエストによって、このハンドラが呼び出されます。 また、GET以外のすべての種類のリクエストは、常にこのハンドラから応答が返されます。 ハンドラが定義されていない状態で、ハンドラが呼び出された場合、次の応答が返されます:
- GETリクエスト: 
http.StatusNotFound - その他のリクエスト: 
http.StatusMethodNotAllowed 
注意: フロントエンド側の開発サーバと組み合わせて使用すると、一部制限がかかる場合があります。 Viteは、拡張子を含まないパスに対して、常にindex.htmlを返します。
名前: AssetsHandler
 データ型: http.Handler
Middleware
MiddlewareはHTTPミドルウェアで、AssetServerのリクエストチェーンをフックすることができます。 例えば、特殊なルーティングを実装したいときなど、デフォルトのリクエストハンドラを動的にスキップさせることができます。 Middlewareは、AssetSeverが使用する新しいhttp.Handlerを生成するために呼び出されます。引数では、AssetServerがデフォルトで使用するハンドラを受け取ります。
Middlewareが定義されていない場合、デフォルトのAssetServerのリクエストチェーンが実行されます。
名前: Middleware
 データ型: assetserver.Middleware
Menu
アプリケーションで使用されるメニューです。 メニューについて詳しくは、メニューのリファレンスをご覧ください。
Macでは、メニューが指定されていない場合、デフォルトメニューが作成されます。
名前: Menu
 データ型: *menu.Menu
Logger
アプリケーションで使用するロガーです。 ロギングについて詳しくは、ログのリファレンスをご覧ください。
名前: Logger
 データ型: logger.Logger
 デフォルト値: 標準出力へのロガー
LogLevel
デフォルトのログレベルです。 ロギングについて詳しくは、ログのリファレンスをご覧ください。
名前: LogLevel
 データ型: logger.LogLevel
 デフォルト値: 開発モードの場合はInfo、本番モードの場合はError
LogLevelProduction
本番ビルド時のデフォルトのログレベルです。 ロギングについて詳しくは、ログのリファレンスをご覧ください。
名前: LogLevelProduction
 データ型: logger.LogLevel
 デフォルト値: Error
OnStartup
フロントエンド作成後、index.htmlが読み込まれる前に呼び出されるコールバックです。 アプリケーションのcontextが渡されます。
名前: OnStartup
 データ型: func(ctx context.Context)
OnDomReady
フロントエンドがindex.htmlとそのリソースを読み込んだ後に呼び出されるコールバックです。 アプリケーションのcontextが渡されます。
名前: OnDomReady
 データ型: func(ctx context.Context)
OnShutdown
フロントエンドが破棄され、アプリケーションが終了する直前に呼び出されるコールバックです。 アプリケーションのcontextが渡されます。
名前: OnShutdown
 データ型: func(ctx context.Context)
OnBeforeClose
ウィンドウの閉じるボタンをクリックするか、runtime.Quitが呼ばれて、アプリケーションが終了されそうになっているときに呼び出されるコールバックです。 trueを返すとアプリケーションはそのまま維持され、falseを返すと通常どおりシャットダウンされます。 ユーザに対してプログラムの終了を確認したいときは、このコールバックを使うのが良いでしょう。
例:
func (b *App) beforeClose(ctx context.Context) (prevent bool) {
    dialog, err := runtime.MessageDialog(ctx, runtime.MessageDialogOptions{
        Type:          runtime.QuestionDialog,
        Title:         "Quit?",
        Message:       "Are you sure you want to quit?",
    })
    if err != nil {
        return false
    }
    return dialog != "Yes"
}
名前: OnBeforeClose
 データ型: func(ctx context.Context) bool
CSSDragProperty
ウィンドウをドラッグできる要素を特定するためのCSSプロパティ名を設定します。 デフォルト値: --wails-draggable
名前: CSSDragProperty
 データ型: string
CSSDragValue
ウィンドウのドラッグを有効にするために、CSSDragPropertyスタイルが持つべき値を設定します。 デフォルト値: drag
名前: CSSDragValue
 データ型: string
ZoomFactor
名前: ZoomFactor
 データ型: float64
WebView2の拡大率を定義します。 これは、Edgeのユーザによるズームインまたはズームアウトに対応するオプションです。
IsZoomControlEnabled
名前: IsZoomControlEnabled
 データ型: bool
このオプションを有効にすると、拡大率をユーザによって変更することができます。 拡大率の変更がユーザに許可されていない間は、オプションで拡大率を設定することができますのでご注意ください (例: キオスクアプリケーションなど)。
Bind
フロントエンドにバインドする必要があるメソッドが定義された、構造体インスタンスのスライスです。
名前: Bind
 データ型: []interface{}
Windows
Windows固有のオプションを定義します。
名前: Windows
 データ型: *windows.Options
WebviewIsTransparent
この値をtrueに設定すると、アルファ値が0の際に、WebViewの背景が透明になります。 つまり、CSSでbackground-colorにrgba(0,0,0,0)を設定すると、ホストウィンドウが透けて見えるようになります。 多くの場合、WindowIsTranslucentと組み合わて、霜のように見えるアプリケーションを作成する際に使用します。
名前: WebviewIsTransparent
 データ型: bool
WindowIsTranslucent
この値をtrueに設定すると、ウィンドウの背景が半透明になります。 多くの場合、WebviewIsTransparentと組み合わせて使用されます。
ビルド22621より前のWindows 11の場合、半透明を実現させるためにBlurBehindメソッドを使用するため、処理が遅くなる可能性があります。 ビルド22621以降のWindows 11では、より高速な、新しい半透明タイプが有効になります。 デフォルトで使用される半透明タイプは、Windowsにより決定されます。 このタイプを設定するには、BackdropTypeオプションを使用してください。
名前: WindowIsTranslucent
 データ型: bool
BackdropType
この設定を適用するには、Windows 11 ビルド22621以降が必要です。
ウィンドウの半透明タイプを設定します。 この設定は、WindowIsTranslucentがtrueに設定されている場合にのみ適用されます。
名前: BackdropType
 データ型: windows.BackdropType
値は次のいずれかを指定してください:
| 値 | 説明 | 
|---|---|
| Auto | Windowsに背景を決定させる | 
| None | 半透明にしない | 
| Acrylic | アクリルの効果を使用する | 
| Mica | マイカの効果を使用する | 
| Tabbed | タブを使用する。 これはマイカに似ている背景です。 | 
DisableWindowIcon
この設定をtrueにすると、タイトルバーの左上隅のアイコンが消去されます。
名前: DisableWindowIcon
 データ型: bool
DisableFramelessWindowDecorations
この設定をtrueにすると、フレームレスモードでのウィンドウデコレーションが消去されます。 つまり、'Aero Shadow'および'Rounded Corners'がウィンドウに適用されなくなります。 なお、'Rounded Corners'はWindows 11でのみサポートされていますのでご注意ください。
名前: DisableFramelessWindowDecorations
 データ型: bool
WebviewUserDataPath
WebView2が、ユーザデータを格納するパスを設定します。 空の場合は、%APPDATA%\[BinaryName.exe]が使用されます。
名前: WebviewUserDataPath
 データ型: string
WebviewBrowserPath
WebView2の実行ファイルおよびライブラリが存在するディレクトリへのパスを設定します。 空の場合、システムにインストールされているWebView2が使用されます。
固定バージョンランタイムディストリビューションに関する重要情報:
名前: WebviewBrowserPath
 データ型: string
Theme
サポートされるWindowsの最小バージョン: Windows 10 2004/20H1
アプリケーションが使用するテーマを設定します:
| 値 | 説明 | 
|---|---|
| SystemDefault | デフォルト値です。 テーマは、システムのデフォルト設定に基づきます。 ユーザがシステムのテーマ設定を変更した場合、アプリケーションは新しい設定を使用するように更新されます。 | 
| Dark | アプリケーションはダークテーマのみを使用します。 | 
| Light | アプリケーションはライトテーマのみを使用します。 | 
名前: Theme
 データ型: windows.Theme
CustomTheme
サポートされるWindowsの最小バージョン: Windows 10/11 2009/21H2 ビルド22000
ウィンドウがアクティブまたは非アクティブのときに、ライトモード・ダークモードのそれぞれにおいて、タイトルバー、タイトルテキスト、ボーダーのカスタムカラーを設定できます。
名前: CustomTheme
 データ型: windows.CustomTheme
CustomTheme 型
CustomTheme構造体は、int32型で色の値を指定します。 これは0x00BBGGAAで表されるWindowsの標準フォーマットで指定します。 RGBの値をこのフォーマットに変換するために、windows.RGB(r,g,b uint8)のようなヘルパー関数が用意されています。
注意: 指定されていない値はデフォルトで黒色になります。
type ThemeSettings struct {
    DarkModeTitleBar           int32
    DarkModeTitleBarInactive   int32
    DarkModeTitleText          int32
    DarkModeTitleTextInactive  int32
    DarkModeBorder             int32
    DarkModeBorderInactive     int32
    LightModeTitleBar          int32
    LightModeTitleBarInactive  int32
    LightModeTitleText         int32
    LightModeTitleTextInactive int32
    LightModeBorder            int32
    LightModeBorderInactive    int32
}
例:
    CustomTheme: &windows.ThemeSettings{
        // Theme to use when window is active
        DarkModeTitleBar:   windows.RGB(255, 0, 0),   // Red
        DarkModeTitleText:  windows.RGB(0, 255, 0),   // Green
        DarkModeBorder:     windows.RGB(0, 0, 255),   // Blue
        LightModeTitleBar:  windows.RGB(200, 200, 200),
        LightModeTitleText: windows.RGB(20, 20, 20),
        LightModeBorder:    windows.RGB(200, 200, 200),
        // Theme to use when window is inactive
        DarkModeTitleBarInactive:   windows.RGB(128, 0, 0),
        DarkModeTitleTextInactive:  windows.RGB(0, 128, 0),
        DarkModeBorderInactive:     windows.RGB(0, 0, 128),
        LightModeTitleBarInactive:  windows.RGB(100, 100, 100),
        LightModeTitleTextInactive: windows.RGB(10, 10, 10),
        LightModeBorderInactive:    windows.RGB(100, 100, 100),
    },
Messages
利用可能なWebView2ランタイムが見つからなかったときに表示する、WebView2インストーラに関するメッセージ文字列を設定します。
名前: Messages
 データ型: *windows.Messages
プロジェクトがサポートする言語にあわせて、この設定をカスタマイズしてください。
ResizeDebounceMS
ResizeDebounceMSは、ウィンドウサイズが変更されたときに、WebView2の再描画を実行するまでの時間です。 デフォルト値(0) は、できるだけ早く再描画を実行します。
名前: ResizeDebounceMS
 データ型: uint16
OnSuspend
Windowsがローパワーモード(サスペンド/休止状態) に切り替わると呼び出されるコールバックを設定します。
名前: OnSuspend
 データ型: func()
OnResume
Windowsがローパワーモード(サスペンド/休止状態) から復帰したときに呼び出されるコールバックを設定します。
名前: OnResume
 データ型: func()
Mac
Mac固有のオプションを定義します。
名前: Mac
 データ定義: *mac.Options
TitleBar
TitleBar構造体は、タイトルバーのルック・アンド・フィールを設定する機能を提供します。
名前: TitleBar
 データ型: *mac.TitleBar
Titlebar 構造体
アプリケーションのタイトルバーは、TitleBarオプションを使用することでカスタマイズできます:
type TitleBar struct {
    TitlebarAppearsTransparent bool
    HideTitle                  bool
    HideTitleBar               bool
    FullSizeContent            bool
    UseToolbar                 bool
    HideToolbarSeparator       bool
}
| 名前 | 説明 | 
|---|---|
| TitlebarAppearsTransparent | タイトルバーを透明にします。 これにより、タイトルバーが非表示になり、コンテンツがウィンドウ全体に表示されます。 Appleドキュメント | 
| HideTitle | ウィンドウタイトルを非表示にします。 Appleドキュメント | 
| HideTitleBar | スタイルマスクからNSWindowStyleMaskTitledを消去します。 | 
| FullSizeContent | WebViewをウィンドウ全体に表示します。 Appleドキュメント | 
| UseToolbar | ウィンドウにデフォルトツールバーを追加します。 Appleドキュメント | 
| HideToolbarSeparator | ツールバーの下側の線を消去します。 Appleドキュメント | 
事前設定されたタイトルバー構成を利用することも可能です:
| 設定 | 例 | 
|---|---|
mac.TitleBarDefault() | |
mac.TitleBarHidden() | |
mac.TitleBarHiddenInset() | 
例:
Mac: &mac.Options{
    TitleBar:     mac.TitleBarHiddenInset(),
}
タイトルバーのカスタマイズに関してインスピレーションを得たい場合はこちらをご覧ください。
Appearance
Appearanceは、AppleのNSAppearanceNameに従って、アプリケーションのスタイルを設定するために使用します。
名前: Appearance
 データ型: mac.AppearanceType
Appearance 型
アプリケーションの外観を指定します。
| 値 | 説明 | 
|---|---|
| DefaultAppearance | DefaultAppearanceは、システムのデフォルト値を使用します。 | 
| NSAppearanceNameAqua | システムの標準的なライト外観 | 
| NSAppearanceNameDarkAqua | システムの標準的なダーク外観 | 
| NSAppearanceNameVibrantLight | より鮮やかなライト外観 | 
| NSAppearanceNameAccessibilityHighContrastAqua | システムの標準的なライト外観のハイコントラスト版 | 
| NSAppearanceNameAccessibilityHighContrastDarkAqua | システムの標準的なダーク外観のハイコントラスト版 | 
| NSAppearanceNameAccessibilityHighContrastVibrantLight | より鮮やかなライト外観のハイコントラスト版 | 
| NSAppearanceNameAccessibilityHighContrastVibrantDark | より鮮やかなダーク外観のハイコントラスト版 | 
例:
Mac: &mac.Options{
    Appearance: mac.NSAppearanceNameDarkAqua,
}
WebviewIsTransparent
この値をtrueに設定すると、アルファ値が0の際に、WebViewの背景が透明になります。 つまり、CSSでbackground-colorにrgba(0,0,0,0)を設定すると、ホストウィンドウが透けて見えるようになります。 多くの場合、WindowIsTranslucentと組み合わて、霜のように見えるアプリケーションを作成する際に使用します。
名前: WebviewIsTransparent
 データ型: bool
WindowIsTranslucent
この値をtrueに設定すると、ウィンドウの背景が半透明になります。 多くの場合、WebviewIsTransparentと組み合わて、霜のように見えるアプリケーションを作成する際に使用します。
名前: WindowIsTranslucent
 データ型: bool
About
"AppMenu"ロールで作成されたアプリケーションメニューの中にある"About"メニュー項目において、タイトル、メッセージ、アイコンを設定できます。
名前: About
 データ型: *mac.AboutInfo
About 構造体
type AboutInfo struct {
    Title   string
    Message string
    Icon    []byte
}
これらの設定が定義されている場合、AppMenuロールが使用されていれば、アプリケーションメニュー内に"About"メニューが表示されます。 例えば以下のように設定すると:
//go:embed build/appicon.png
var icon []byte
func main() {
    err := wails.Run(&options.App{
        ...
        Mac: &mac.Options{
            About: &mac.AboutInfo{
                Title:   "My Application",
                Message: "© 2021 Me",
                Icon:    icon,
            },
        },
    })
アプリケーションメニューに"About"メニュー項目が表示されます:
クリックすると、アプリケーション概要メッセージボックスが開かれます:
Linux
Linux固有のオプションを定義します。
名前: Linux
 データ型: *linux.Options
Icon
ウィンドウを示すアイコンを設定します。 このアイコンは、ウィンドウが最小化されたときに使用されます(iconifiedと呼ばれます)。
名前: Icon
 データ型: []byte
一部のウィンドウマネージャやデスクトップ環境では、ウィンドウフレームに配置されたり、他のコンテキストで表示される場合もあります。 反対に、環境によっては全くアイコンが使用されないこともありますのでご注意ください。
注意: 少なくともWayland上のGnomeでは、このアイコンは表示されません。 アプリケーションアイコンを表示させるには、.desktopファイルを使用する必要があります。 KDEの場合は正常に表示されるはずです。
アイコンは、何の加工もされていないサイズで用意してください。つまり、拡大/縮小された画像は使用しないでください。 最高品質を確保するために、拡大/縮小は、最終的な目的サイズがはっきりするまで待ってください。
WindowIsTranslucent
この値をtrueに設定すると、ウィンドウの背景が半透明になります。 ウィンドウマネージャによっては、この設定を無視したり、ブラックウィンドウになる場合があります。
名前: WindowIsTranslucent
 データ型: bool
Debug
デバッグビルド時に適用されるデバッグ固有のオプションを定義します。
名前: Debug
 データ型: options.Debug
OpenInspectorOnStartup
このオプションをtrueに設定すると、アプリケーション起動時にWeb開発者ツールが表示されます。
名前: OpenInspectorOnStartup
 データ型: bool
- この機能の動作には、WebKit2GTK 2.36以上が必要となるため、機能を確実に対応させたい場合は、アプリビルド時にビルドタグ
webkit2_36を付与してください。 これにより、アプリに必要なWebKit2GTKの最小バージョン要件が2.36に引き上げられます。↩